東京窓景

私は、写真を撮るのも好きですが単純に見るのも好きです。
当然、好きな写真集はいくつかありまして、「東京窓景」もそのひとつです。
この「東京窓景」の写真展が、新宿のコニカミノルタギャラリーで開催中・・・ということを今日知りました。
ここでは、大判焼したプリントが見られるようなので、是非行ってみたいなと思っています。
Sinar(大判カメラ)で撮った写真が大きく引き延ばされた時、写真集の写真とはまた一線を画した更に迫力ある写真になっていそうで期待してしまいます。楽しみです。

中野正貴写真展「東京窓景」
開催期間:4月19日(火)〜4月28日(木)

「東京窓景」の写真からは、ひとつひとつは何気ない東京の景色なのに、窓枠を通して圧倒的な存在感が伝わってきます。
昨年、何気なく手にしたこの写真集を初めて見た時、その発想力というか、狙いどころがとてもいいなーと思ったのです。
と、同時にある疑問が頭に浮かびました。

それは、私が写真を始める前だったらさほど疑問にも思わなかったかもしれませんが、写真を始めてからは、やはり素敵な写真と出会うと「この写真はどうやって撮ったのだろう???」という疑問が次第に頭に浮かぶわけです。
「行きつけの場所などで知り合いの方々の協力を得て撮ったのだろうか・・・?」その段階ではその程度の想像力しか湧かず、ただ、「私には今はもちろん将来的にもとてもこんな写真は撮れないだろうなー」ということだけは悟りつつ、それ以上深く考えることもしませんでした。

そして、その後、この写真集「東京窓景」が木村伊兵衛賞を受賞していたことを知り、これらの写真がいかにして撮られたのかということを知りました。

知れば知るほどに凄いです!
早い話が、ひたすら作者の中野正貴氏がご自身の足で歩いて目星をつけた場所の住民と交渉をして・・・という行為の果てに完成した写真集で、その交渉の数が実に何百軒にも及ぶらしいのです。(内、交渉成立は10%くらいだったかな?・・・ちょっと忘れてしまったけれど)
写真が良いのはもちろんですが、その写真を撮る過程の労力には絶句です・・・というより、そのコツコツと積み重ねた努力があったからこそ成し得た写真集だったのですね。
写真の世界には精通していない私でも、その行為がどれだけたいへんなことかそれだけは想像できます。
ご自身の信じる写真を撮り続けた結果がこのような評価に繋がったことが、なんだか人事ではなく嬉しい気がします。

私もどこか芯のある写真を撮っていきたいです。

Posted by lin : 2005年04月20日 21:00

コメント

こんばんは。僕も行こうと思っていた写真展です。テーマをもって写真を撮るってすごく大変ですね。本当に好きなモノでないと続かないです。ぼくもこの写真集を見て圧倒されました。絶対写真展行きます。

投稿者 ぬーぼ : 2005年04月20日 21:53

偶然会ったりして。。。(笑

投稿者 lin [TypeKey Profile Page] : 2005年04月21日 17:01

コメントを投稿





‹‹消えいく処・・・|  Home  | フェンスの向こうの夕陽››