華氏911
やっと華氏911を観ることができた。
平日の昼間から映画館が満席になっていたのを目の当たりにしたのは実に久し振り。 お客さんの年齢層の幅も広く、今更ながら、この映画における世間の関心の高さを感じた。
で、どうだったかといえば、、、
結論からいえば、まだ観ていない人は一度観ることをお勧めしたい。
それはこの映画そのものが良いとか悪いとかいう次元での話しではなく、客観的な事実という視点で自身の無知だった部分を補ってくれるのではないか思うからで(少なくとも私はそうだった)、その点においてはマイケル・ムーアに完全に脱帽といった感じであった。(その熱意と行動力と調査能力に感心然り!)
小泉首相のように初からこの映画を偏見と決めつけて観ないのではなく、一度は観た上で、みんながそれぞれの感性や価値観で何かを感じれば良いと思う。
ちなみに私の感想は、ブッシュ潰しということが目的だとするならば、とりあえずこれで完結しているものなのかもしれないけれど、なんかいまひとつ中途半端というか物足りなさを感じた。なんというか、、、観終わった時に、「だから・・・その先は?」って問いかけたくなるような感じが否めなかった。
個人的には人を潰すことだけには何の意味も見出せない。(あったとしても個人の自己満足にすぎないと思うから)し、そういうことに終始する人間に私自身なりたくないと思っている。
マイケル・ムーア自身、もし仮にブッシュを潰すことに終始してしまうようなことであれば(そんなことはないとは思うけれど)、それはブッシュがサダム・フセイン潰しに躍起になったことと本質的に変わりがないように思う。
確かに私もブッシュは嫌いだ。だからと言って、ただ人を否定することで完結していたら、そこには何も生産的なことは生まれないように思う。大切なことは、彼(私たち)の過ちから何を学び今後どうすべきなのか・・・という部分ではないかと思う。
だから、、、せめて、その後の道筋くらいは示して欲しかった。
もちろん、私たちひとりひとりが自身の頭で考えて行かなければいけないことは当然のこととして...
Posted by lin : 2004年08月26日 23:50
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コメント
いってることとやってることのバランスが?????
投稿者 Anonymous : 2004年08月28日 04:22
お名前がないのでどなたか分からないのですが、これは私自身のことなのでしょうかね?
ともあれ、私自身、このblogのタイトル通り、あるがままの存在を受け入れ、否定からは何も生まれない・・・ということを信条に常に心がけてはいるつもりですが、たぶん矛盾するような言動もあるのでしょうね。>反省です(^^;
投稿者 lin : 2004年08月28日 13:39